大人だけのドラえもんオールナイト2004写真レポ

自分にとって、オールナイトの参加は4回目、2001年からの連続参加となる。

さて、先月書いたように、今年のオールナイトはチケットの入手にも困難を強いられた。また、ざっと確認しただけでも、50席以上がネットオークションで取引されていた。その事を主催者側も考慮してか、例年だと、司会者や声優陣が「今年はチケットが発売初日で売り切れてしまった」とかチケット話をしていたのに、一切、チケットに関する話が出なかった。

オールナイト初参加組も多かったようで、声優舞台挨拶の際、しずか役の野村道子さんとのび太役の小原乃梨子さんが第一声を発すると、それぞれ「オー!」という声が会場から起こっていた。地声がしずかとのび太そのままだという事が驚きだったのかどうかは定かではない。ジャイアン役のたてかべ和也さん、スネ夫役の肝付兼太さんが入場したときに一段と歓声が大きくなるのはいつもどおりであった。今年は25周年という事で、声優へのどっきり企画として、事前に会場にいる全員で練習しておいたドラえもんのうたを歌ったのだった。
声優への花束贈呈の際には、18歳未満入場禁止のはずなのに、なぜか子供の姿が、藤子ファンの親が子供同伴で入場したらしい。記念にステージに上げてもらって小原さんと一緒に写真まで撮ってもらっていたけどね。

物販コーナーではぼくドラえもん創刊号も売られていた。また、今回は混雑を避けるためか、下の映画館の売店に移されたため、階段を上り下りする必要があった。会場限定のTシャツも初登場したが、やはり余ってしまったようで、売店の営業も終了し、全てが終わった後、また販売していた。

大変残念だったのは、司会者の段取りが悪かったことと、一番の目玉といってもいい芝山・渡辺両監督のトークタイムが昨年までの30分から20分に短縮された上に、映画に関する制作裏話を話すこともなく、事前に入場者から募集された質問を司会者が読み上げ、両監督が答えるだけで終わってしまったことである。これは来年以降、従来の形式に戻してほしい。

逆に嬉しかったのは、芝山努監督と一言ながら会話を交わせたこと、渡辺歩監督から直々にサインをいただけた事である。監督のトークタイム前の休憩時間に、ロビーでサインに応じている両監督を発見し列に並んだ。列の長さはかなり長かったのだが、芝山監督は途中で抜け出し、自分が並んでいた位置のちょうど横のイスに腰掛け、たばこを吸い始めた。そして、思い切って、芝山監督に「今はサインはいただけませんか。」と尋ねたら、案の定、「今は渡辺君だけ。」と答えてくださった。結局サインはもらえなかったが、十分嬉しい出来事であった。さらに、自分の前に並んでいた人が渡辺監督からサインをもらおうとした時点で、主催者側から「もう時間となりましたので、あと一人でサイン会は終了させていただきます」と言われてしまい、前に並んでいた人はサインをもらったあと、マジックを主催者側に返したのである。しかし、このチャンスを逃すのがあまりにも惜しかったので、ちょうど持っていたボールペンで、「すみません、おねがいできますか。」とまた無理を承知で頼んでみたら、渡辺監督はサインに応じてくださった。ありがとうございました。また、念願だった、渡辺監督に、「そろそろ藤子作品ではなく、渡辺監督の完全オリジナル作品が見たいです。」と直接言うことができた。監督は、笑いながら、「いつか、そのうちね。」と答えたくださったが、本気でお待ちしております。

予告編大会〜声優舞台挨拶〜休憩〜監督トークパーマンドラえもんワンニャン時空伝〜休憩〜ドラえもんのび太の恐竜〜2112年ドラえもん誕生〜ドラえもんぼくの生まれた日 という流れで行われた。

のび太の恐竜はニュープリントでの上映。美しい映像が蘇った。始まってからまもなく1ヶ所だけ派手に音が飛んでいたけど。最後のピー助との別れのシーンでは、自然と涙が出てきた。4:3スタンダードサイズだったが、上下が切られるビスタサイズ上映よりはよかったのかもしれない。南海より前の映画はスタンダードサイズで作られていて、劇場上映時は上下が切られている。DVDもリリースし直した方がいいと思う。2112年ドラえもん誕生はテレビで何回もやっているし、なぜセレクトされたのかわからない。どうせなら初期の作品をやってほしかった。

オールナイトの終了時刻は午前4時45分頃と例年よりかなり早まった。外に出ると、雨が降っていたが、会場に足を運んだ約20人くらいの他の藤子ファンの皆様とHUMAX前や池袋駅地下で30〜40分くらい喋った。その後、有楽町日劇東宝の舞台挨拶直行組や帰宅組に分かれたが、私は、ドラちゃんのおへや掲示板常連者である銀河のTTさん、間津井店長さん、そしてドラえもん同好会常連者のBMAさん他とでミニオフ会を行ったり、しばらくして、残念ながらオールナイトには参加できなかった銀河満月さんと合流し、お昼過ぎまで行い藤子話で盛り上がり、解散となった。

このように、オールナイトの楽しみの一つに、終了後のオフ会がある。オールナイト参加だけでも十分楽しいものだが、大人の藤子・ドラファンがこれだけ集結するイベントは滅多にないものであり、オフ会についでに参加すると、ますます楽しめると思う。ただし、体力はかなり消耗するが。

映画の感想はネタばれに配慮し別トピックに回す事にしたので、以下には写真をアップする。



会場となる池袋HUMAXシネマズ



ぼくドラえもん第2号と、品切れのためただ今増刷中のはずの創刊号。もちろん、この売り場でも創刊号はすぐに売り切れたため、売られていたことを知らない方々も多いらしい



どこでもドアの声優・監督スタッフの寄せ書きサインは昨年のものと思われる



毎年恒例、歴代映画ポスター展



隠れた名作「45年後・・・」の映像化(映画化)を願って・・・。



左から司会者、大山のぶ代たてかべ和也肝付兼太野村道子小原乃梨子(敬称略)



渡辺歩監督(左)と芝山努監督(右)



書き込みで埋め尽くされたイラストボード



渡辺歩監督のサイン