ドラえもんの今後の展望

突然ではあるが、google で"ドラえもん"と検索してみよう。検索して出てくるサイトの中で

藤子不二雄atRAMDOM
藤子不二雄GALLERY
藤子アニメだいすき!

などは上位に来ない。これらのサイトは、ドラえもんに関して、下手なドラサイトの何倍もの有力な情報が詰まっている。しかし上位に来ない理由は、サイト名において"ドラえもん"より"藤子不二雄"の方を前面に出しているからであろう。

ドラえもんの名は知っていても、藤子・F・不二雄の名を知らない人、または名前は知っていてもどのような人か知らない人も増えているのではないだろうか。藤子プロのサイトは開設当初から、ドラえもんワールドと名乗っているが、サイト名を藤子プロとしていたら、知名度・ヒット数は低かったり少なくなっていたと思われる。

藤子プロは近年、コンビニの286円シリーズでSF短編やエスパー魔美など、ドラえもん以外の作品についても気軽に読めるようにしている。マニア的にはコンビニ漫画は収集目的ならば不適切だと思うが、一人でも多くの人が手軽に読む事を考えれば、そのような手軽な手段は大賛成である。もっと積極的に活用してもらいたい。レア物を集める事を否定するつもりはない。入手するまでの苦労が楽しいし、自分でも経験あるからわかる。ただ、現在の絶版藤子漫画に対する状況を見ていると、特に若い人とか、作品の中身よりレア度の方が重視されてしまっているような気がするのだ。

何はともあれ、作品は読まれてなんぼのものである。

藤子不二雄Aランドも子供達に読まれるのが望ましいのではあるが・・・。結局、藤子不二雄ランドを買い逃した人、古本屋で苦労して集めていた人向けで終わってしまうのだろうか。藤子不二雄Aランド復刊に至るまで2年を要した経緯を知らない人も増えている。

http://www.fukkan.com/column/index.php3?day=0204
http://www.fukkan.com/column/index.php3?day=0205
http://www.ffgallery.com/sign/result.html

藤子不二雄ランドが毎週出ていた当時は、藤子不二雄ランドの藤子キャラ総登場CMは子供心に購入意欲を持たせるのに十分であったが、藤子不二雄Aランド発行元であるブッキングにCMを出す余裕はあるのだろうか。仮にブッキングが潰れたとしたら、藤子不二雄Aランド刊行が不振に終わったのが原因とか挙げられる事を密かに恐れている。実際のところ、藤子不二雄ランドって旧・中央公論社にとって儲けはあったのか。採算はとれたのか。会社経営の負担になっていたのではないか。

中央公論社を引き継いだ中央公論新社からは出版されなかった理由がその辺にあるような気がする。

(徒然日誌Z 2003.11.24 より一部加筆修正の上再掲載)