次世代ワールドホビーフェアに行ってきた(1)

25日日曜日、幕張メッセで開催された次世代ワールドホビーフェアに行ってきた。ミルモのステージイベントにおける声優目当てで。

事前情報で調べた範囲では,7:30くらいに会場に着けばそんなに待たずに入場できると予想した。従って、朝5時に起きて自宅を6:15に出かけた。こんなに早く自宅を出たのは本当に久しぶりだ。中高時代を思い出す。さて、海浜幕張には7:30に着いたのだが、その前に武蔵野線への乗り換え駅で待っていた時点で明らかに目的地が同じ小中学生が大量にいた。海浜幕張に近付くにつれ、同胞は増えて行き、海浜幕張に着いてドアが開くと同時に、彼等は階段へ向かって猛然とダッシュを始めた。危ねーよ。

このイベントは、公式サイトを見てもわかるように、7月の東京キャラクターショーと異なり、おっきなお友達メインのイベントではないため、周りを見ても自分と同じ年代の人はほとんどいない。このような雰囲気の中会場へ向けてあからさまにダッシュする勇気などあるはずもなく、早歩きで入場待機列へと急いだ。そして、数分後、会場に着いたのだが、既に人がいるはいるは・・・しかもほとんどが小学生とか中学生。親同伴の人より友達同士で来ている人が多い。入口は限定物販専用口と一般入場者向けのイベントホール口に分けられてはいたもののまさか、ここまでとは・・・。まさか徹夜しているとは思えないし、始電で来たのだろうか?まだ7:40だぞ。その数、数百、いや、1000人は超えていたと思う。早く到着した人たちは建物の中で待つ事ができたようだが、会場予定時刻の9:00まで外で待つ事になった。これだけ大勢の子供たちがいったい何を目当てにきているのか実は全く調べていなかった。最近の子供って行動力だけは本当にすげーな。やがて、8時過ぎに、今日の開門時刻は8:40であるとの告知が係員からあった。あまりの人出に20分早めたか・・・。後ろを見渡すと、開門時刻が近付くに連れて、人波はどんどん増えて行く。開門時刻まで子供達がしていた事はゲームボーイアドバンスSPとかケータイゲームだった。小中学生のケータイの普及率がなんとなく分かったような気がする。自分は開門時刻までCDを聞いたり、ケータイでWebを見たりしていた。そして、開門時刻の8:40になり、建物の中の待機列がいっせいに動き出す。これはすぐに入れそうだと思いきや、入場待機列は自分がいる位置からは見えない側面にも延びていて、そちらの方が先客らしい。・・・。こりゃ2000人くらいはいるな。結局、会場に入れたのは8:55。実に15分が経過していた。



建物内部で待つ事ができた人たち



開門時刻、列は数百メートルに

すぐにイベントステージへ向かい、席を確保する。あからさまに一番前で見るのはあまりにもアレなので、控えめに中程の席を確保した。早くから並んだ甲斐もあって、なかなかいい位置である。ふとステージ最前列を見ると、2番目の列までいわゆる"おっきなお友達"が席を占拠していた。もう見てられねーよ。自分の周囲には何人か同じ種族を確認した。結構いるようですな(笑)。そして、9:30いよいよイベント開始。司会のお姉さんが一通りの挨拶をした後、バックの大型ビジョンにCGミルモ登場。お姉さんが観客に向かって一緒に叫びましょうと言い出した。いわゆる典型的なショーですな。しかし、どうもなんか観客の反応が鈍い。客層は小学校中学年以下の女の子とその親が多かったのだが。それでもステージは進行して行き、ミルモ役の小桜エツ子と南楓役の中原麻衣登場。事前に誰が来るのかあ調べていなかったので、勝手に予想を立てていた。コザエツは当確として麻績村まゆ子・ゆきじ・釘宮理恵の妖精組が来そうな予感もしたのだが、実際に呼ばれたのは中原麻衣であった。中原麻衣を見るのは昨年7月のキャラクターショーにおけるはちみつツインズの公録以来である。あの時は宮藤深衣奈のコスプレセーラー服姿だったが、今回はもちろん私服である。コザエツはコクリコのコスプレをしているはずもなく、白の帽子を深くかぶり、全体的に白で統一してあったかそうな格好でした。そして再び大型ビジョンに目は移り、色紙にミルモを描いている手が映し出され、いよいよ原作者の篠塚ひろむ先生がちゃおの担当編集者とともに登場。公式で写真が見られるが写真写りどおりのなかなか美人な方です。小学館漫画賞受賞おめでとうございます。福岡からはるばるお疲れ様です。

予想された"おっきなおともだち"による図太い声援もそんなに目立つ事もなく、漫画を見ながら名場面のアフレコをしたりとまったりと進行していく。アフレコ台本を読む時、中原麻衣は眼鏡をかけていたが、浅野真澄と同類か。門脇舞みたいに常に眼鏡をかけているタイプではないようだ。アフレコをやった場面にはリルムも出てくるのだが、おみまゆは今日は来ていないので、代わりにちゃおの担当女性編集者がリルムをやる事に。映像ではなく漫画を見ながらとは言え、なかなかよかったよ。しかしながら、どうも子供達の反応が鈍いというか、彼(どちらかというと当然だが彼女の方が多い)らにはそもそも意味がわかっていないのではなかろうかと思ってしまった。

そして、観客の中から一人リルム役をやる事になって、司会のお姉さんが「やりたい方は手を挙げて」と叫んだのだが、ちらほらとしか手は上がらず。でも、一番前に座っていた女の子が勢いよく手を挙げたため、その女の子がやる事に。なんか事前に裏で仕組んでいた匂いを感じたような感じなかったような。女の子がステージへ上がり、名前と年齢を言ったのだが10歳との事だった。ところでコザエツって本当に背が低いな。10歳の女の子より低かったぞ。司会のお姉さんにもツッコまれていた。一通りのアフレコをこなした後、記念に、篠塚先生がさっき描いた直筆の色紙をもらっていた。

この後、コザエツ、麻衣さん、篠塚先生はいったん引っ込んで、代わりに現在のEDを歌っているパパム〜チョとムチャチ〜タが登場。本物のパパイヤ鈴木が登場するわけもなく、代わりにパパイヤの着ぐるみが登場したのが妙に受けた。ムチャチ〜タの代表の女の子が「さあ、みんな立って!今から踊りを教えるので私たちと一緒に踊りましょう」なんて事を言うも、おっきなお友達が立ち上がるわけもなく、本来のターゲットである女の子が半分くらい立ち上がった後、ほとんどはすぐに座ってしまった。そして、ムチャチ〜タ代表は台本どおりに観客に踊りを教えるのだが、数人の女の子を除いて座ってしまい、やっぱり観客の反応が鈍い。そして、いよいよ「踊る魔法のおそうざいビョ~ン」ライブスタート・・・といっても、この曲、聴いてみれば分かるがムチャチータのパートはほとんどないのでライブと言ってもCD音源をバックに踊っているだけと言った方がいいかも。やっぱり、現在のEDってアニオタのみならず一般層にも不評なのではなかろうかと思ってしまった。

こうして虚しくパパム〜チョ(着ぐるみ)とムチャチ〜タは引っ込み、現在のOPを歌っている南里侑香が変わって登場。現OPである「Fun!Fun!☆ふぁんたじー」がかかり始めたところでステージ左側前方より"おっきなお友達"のジャンプ付きの図太い叫び声がペンライトと共に鳴り響いた。一瞬、南里侑香が失笑しているようにも見えたが。それを見た最前列と2番目に座っていたペンライト部隊の何名かも左側の同胞のもとへ移った。そうですか、時代はガンスリンガーガールヘンリエッタなのか。今の光景、一般人にはどう映ったのであろうか。

そして、いよいよファイナルへ。南里侑香はそのまま残り、再び篠塚先生・コザエツ中原麻衣・他数名登場。締めの挨拶をして終了した。ところが、ほとんどの子供は席を動かない。まさか次のイベントを見るのが本当の目的でミルモは座席確保のついででみたのか?それともミルモのついでで次のイベントも見るのか?本当のところはわかるはずもなく、ステージを後にした。

それにしても、今回のイベントは、一般人向けイベントとアニオタイベントの違いがいろんなところでわかり、いろいろとためになるイベントであった。声優さんってオタ相手のイベントとこういうイベントのどっちが楽しいのかとふと考えてしまった。

アニメのミルモ、ここのところ土曜朝無印時代の雰囲気が戻りつつあるので嬉しい。ロンパールームパロディとかお子様置いてきぼりの演出を平気でするスタッフに乾杯。