ドラえもん のび太のパラレル西遊記 新装完全版

藤子不二雄Aランドの12日発売分を発売日に別の用事で本屋に寄っておきながら買い忘れたため、13日になって再び寄ったところ、17日発売のはずのてんとう虫コミックスアニメ版のび太の恐竜宇宙開拓史パラレル西遊記が既に店頭に並んでいたので、ついでに購入した。藤子本だけで5冊同時購入なんてある意味すごいかもしれない。



さて、今回発売されたのは、以前、上下巻に分かれて出版されていたドラえもんの映画のフィルムコミックを1冊にまとめたもの。それでいて1冊分の価格なのだからお買い得である。帯にもスーパープライズ新装完全版!!とある。また、原作漫画の存在しないパラレル西遊記を先行して発売した事も特筆できる。とはいえ、刊行予定を見ると、今月と来月は3冊、4月と5月に2冊ずつ出るのは結構きつい。月4冊の藤子不二雄Aランドと月2冊のぼくドラえもんもあるからね。第一期全10巻とあるので、アニマル惑星以降の刊行は一休みおいてからのようだが、むしろありがたいかも。

下巻に収録されていた藤子・F・不二雄のコメントももちろん収録。のび太の恐竜の原作版はてんコミとコロコロ文庫共にブロントザウルスがアパトサウルスに書き換えられたが、アニメ版では映画のセリフを忠実に再現するためか、ブロントザウルスのままとなっている。個人的には、原作版ではセリフは書き換えずに欄外に注意書きを書くという形をとってほしかった。「ネッシーが来る」だと、欄外に注意書きを加えるという形をとっているし、統一性のなさは相変わらずである。

残念なのは、パラレル西遊記をVol.3としてしまったことで、大魔境以降、原作版とは一つずつずれることになってしまった。Vol.9とすればよかったのに、巻数が発行順にふられてしまったのである。

ドラえもんのコミックスが作者没後も自主規制その他諸々の理由により書き換えられまくっているという恐ろしい事実を知らない人も多いんじゃないかな。