ジャイアンとスネ夫のスペシャルナイト2004レポ

3月20日(土)夜、TOHOシネマズ川崎で開催されたジャイアンとスネ夫のスペシャルナイト2004 〜パワッチ!パーマン1号も参上!! 〜に行ってきた。大人だけのドラえもんオールナイトは何回も行っているが、こちらは初参加である。大人だけのドラえもんオールナイトと違ってまだ歴史が浅く、知名度も比較的低い。そのためか、チケットの入手は容易にできた。しかも前から2番目という好位置である。昨年までは市川で開催されていたが、今年は川崎での開催である。市川の開催の方が地理的にも交通費でも都合がいいのだが、川崎の方がスペースが広いから変更したとのこと。オールナイトに参加できなかった藤子ファンの知り合いが多数参加されるということで、イベント終了後のオフ会も楽しみである。

オールナイトのメインイベントは監督のトークであり、声優は挨拶程度なのであるが、こちらは、声優のトークがメインである。しかも1時間もある。ジャイアン役のたてかべ和也スネ夫役の肝付兼太に加え、昨年に引き続き、パーマン1号役の三輪勝恵も来るということで、初めて見られることになる。

当日の夕方、いきなりポカをやらかす。自宅を出てバスに乗ってからデジカメを忘れたことに気づいてあわてて途中下車して取りに帰った。このままでは会場に着くのが開始時刻ぎりぎりになってしまう。少しでも余裕も持たせるため、地図をチェックしたら、、TOHOシネマズ川崎はJR川崎駅より京急川崎駅の方が近い(徒歩1分)であることがわかった。そこで急遽品川から京浜急行に乗り換えることにした。携帯電話を駆使し、時刻を調べたらぎりぎり間に合う都合の良い時刻の快速特急があることが判明した。品川で降りて京急のホームへ向かうと、さっそく大原さやかの自動放送が聞こえてきた。夕方だから3ドア車が来ると思いきや、休日のためか2ドアの2100型が入線してきた。常磐線のE501系と同じシーメンス製インバータで、発車時にドレミファソーという独特の変調音がする。しかも、運のいいことに、無線LANによる電車内映像配信実験対象車両に乗車することができた。2100型の初めての乗車でこの車両に当たったことは2重の喜びである。



京急川崎まではあっという間に着いた。映画館の場所もすぐに分かった。そして、なんとか19:00の開始時刻ちょうどに会場の自分の指定席にたどり着いたのであった。実際には開始時刻になっても始まらず、しばらく間をおいてから始まったのだが。深夜興行ではないため、親子で来ている人達も多かった。自分の後ろの席も幼児であった。このことが後に幸福をもたらすのだが。

なお、メモを取っていなかったため、一部記憶違いによる誤りがある可能性があることをご了承いただきたい。

TOHOシネマズ川崎の司会者が挨拶したあと、すぐにたてかべ和也肝付兼太登場。二人ともドラえもんグッズを身にまとっての登場である。特にたてかべさんはドラえもんえかきうたが書かれたシャツを着ていた。前から2番目の席のため、本当に間近で見ることができる。ステージといっても一段上にあるわけでもなく床と同一の高さのため、ますます間近に感じられる。池袋のオールナイトの比ではない。二人とも本当に仲が良くて、場の盛り上げ方も上手い。お互いに肝ちゃん、かべさんと呼び合っている。司会の方の進行が台本通りに行っていないのをフォローしたりもした。映画館の売店では恒例となる特別のカクテルが販売されており、その宣伝もやっていた。一番前の席の人に味見をさせたりとサービス満点である。思い出に残ったドラえもん映画を挙げるコーナーでは、当たり前ではあるがオールナイトの時と同じ映画を挙げていた。肝付さんは海底鬼岩城、たてかべさんは宇宙小戦争とふしぎ風使いであった。たてかべさんが挙げた2本が公開された年は我が阪神タイガースが優勝しており、だからこそこの2本を挙げているのだ。大阪の舞台挨拶では大ウケだったとか。たてかべさん、ますますあなたのファンになりました。トークの主な内容はアフレコ裏話で、島谷ひとみ泉谷しげるの話など。オールナイトの時にもしていたので特に目新しさはない。

15分ほどして、いよいよパーマン1号・須羽満夫こと三輪勝恵登場。地声もまんまパーマンであった。声の衰えが著しい大山のぶ代と違って、白黒パーマン(1967年)の頃から全く変わらない声である。自分の幼少時を振り返ると、怪物くんの頃の記憶はおぼろげだが、あさりちゃん、そして帯番組時代のパーマンオバケのQ太郎と、ドラえもんよりは脳裏に焼き付いているのだ。オールナイトの時は三輪さんは来ていないので、パーマンのアフレコ話は初めてとなる。ゲスト悪役だった広川太一郎の話もあったが、今回の映画のEDのかけ声はやはりアドリブなのだろうか。結局、謎であった。パーマン3号・星野スミレ役増山江威子パーマン2号・ブービー大竹宏の話も少しした。大竹宏は普段もウッキーと言っているらしい。そして、パーマン4号・パーやんもやっている肝付兼太の話も。肝付さんは関西人ではないので、大阪弁の指導役として永澤菜教が付いていた事を明かした。そして、永澤菜教もステージに登場。この人も、地声がまんま「バケツでごはん」のギンペーや「おジャ魔女どれみ」のマジョリカであった。外見と実際の年は若いのに、声が特徴的である。永澤さんは本場の大阪弁を披露してくれたが、出番が終わるとさっさと退散してしまった。もう少し見たかった。結局、パーやん大阪弁パーやん弁ということで話が収まったが。

そしてクイズ大会へ、問題は「1983年公開のパーマンの映画のサブタイトルは?」であったが、分かる人は意外に少なく手もあまり挙がらなかった。たてかべさんが客席に向かい指名する。タイトルは「バードマンがやってきた」であり、正解者には3人のサイン入り25周年特製ブックレット(オールナイトで配られたものと同じ)が贈られた。
ドラえもんのクイズは、「「がんばれジャイアン」が上映されたときの長編映画のサブタイトルは?」というもの。これはちょっと分からなかった。分かる人が少なかったためか、結局、ヒントを出していたけど。正解は「のび太と翼の勇者たち」である。

また、たてかべさんは自分の後ろの席にいた幼児を発見すると幼児の元へ駆け寄って親共々握手した。ついでに、自分も「(握手を)お願いします」と手を差し出すと、たてかべさんは快く握手に応じてくださった。もう大感激である。後ろに座っていた親子に心から感謝したい。

このあと、25周年ということで肝付さんからたてかべさんへプレゼントが渡された。中身は和也という特製のお酒であった。ここで、たてかべさんは自分の席の目の前に近寄ってきて、なんと自分に対してラベルを見せてくれたのだ。「ほら。和也って書いてあるでしょ」と話しかけてきた。再び大感激である。そして、今度はたてかべさんから肝付さんへプレゼントが渡された。プレゼントは阪神タイガースの黄色のビニール袋に入っていたのだが、中身はなんと、今話題になっている週刊文春であった。たてかべ和也神認定!!観客一同もちろん大爆笑。あとから分かったことだが、TOHOシネマズ川崎が入っているビルの下の階にある本屋に大量に在庫があったらしい。首都圏の本屋からは全滅したと思われていたが、まだ残っているところもあるのだ。たてかべさんがそこで購入したのかは不明だったが。

次に、全員起立でジャンケン大会が行われ、最後に勝ち残った人にサイン入りの特製のプレゼントが渡されるのだが、ある程度絞られてきたところで子供が少ないため、会場の子供を特別に混ぜてもらえることになった。こういう機転が利くのもいいところだ。たてかべ和也が「おれはジャイアンさまだ!」の生歌をフルコーラスで披露してくれたりもした。肝付さんは「はじめて最後まで聞いた」と言っていた。

1時間ほど続いたトークもいよいよ終了となり、最後は3人がそれぞれ挨拶をして終了となった。

トークショー終了後の休憩時間、特製カクテルを買いに行った。買いに行く途中の通路ではたてかべさんがまだ残っていてサインに応じていたが、並んでいたし握手もできたので、見送った。「ジャイアンカクテル」「スネ夫カクテル」はノンアルコールで350円。「パーマンカクテル」はアルコールで400円であった。迷ったが、パーマンカクテルを選択した。中身については店員から訊いたのであるが、忘れてしまった。すみません。確かスネ夫カクテルがメロンソーダベースだったか。

映画はオールナイトの時に視聴済みであり、トークだけ見て、映画は見ずに会場を出ることも考えたが、結局、残ることにした。パーマンは2回目を見たが、ドラえもんは睡眠時間に充てて、ラストシーンだけ見た。感想はこちらに書いてあるので割愛させていただく。

開始時刻が予定より遅くなったこともあって、22:10終了予定が20分ほど繰り下がった。終了後はオールナイトを欠席したドラちゃんのおへやのおおはたさんをはじめ、数人の藤子ファンの方とファミレスで藤子トークをしたあと、徹カラに突入となり、朝まで歌いまくって早朝に解散となった。ファミレスで時間を潰した最中に、いかりや長介死亡のニュースを知ることになるのであるが。カラオケの締めに「いい湯だな」を歌った。

来年以降もスケジュールが許す限り参加したくなった。大人だけのドラえもんオールナイトのようにチケット争奪戦が起きないことを祈る。もっとも、チケット発売方法がぴあ経由ではなくインターネットを通じてのクレジットカード経由で、チケット発券は当日会場で行うようになっているので、これは来年以降も変えないでほしい。当日券も若干出ていた模様。



たてかべさんと肝付さんはドラグッズを全身にまとっての登場



テーブルには当日限定のカクテルが。左からスネ夫カクテル、パーマンカクテル、ジャイアンカクテル



三輪さんとたてかべさん



客席まで入り込んでサービス、サービス。たてかべさんのシャツに注目



肝付兼太からたてかべ和也へのプレゼント、「和也」というお酒。



たてかべ和也から肝付兼太へのプレゼント、週刊文春(笑)。



特製カクテルの看板