ドラえもん第1話DVD化

ドラえもんコレクションスペシャル 春の4 [DVD]に収録されている「ドラえもんのびっくり全百科」に原作版ドラえもん第1話「未来の国からはるばると」のアニメ版が収録されている。この話は2002年の大晦日ドラえもんスペシャルでリメイク版が放映されたのだが、テレビ朝日は「これが初めてのアニメ化です」などと偽りの宣伝をしていた。リメイク版はかなりアレンジ(しかも明らかに改悪)がされていたが、DVDに収録されているものはほぼ原作に近い。

と、ここまでは前回取り上げた際にも少し書いた。

というわけで、現物を購入してしまった。DVDを見てわかったのだが、「ドラえもんのびっくり全百科」は1988年の大晦日に放映バージョンは一部カットされていた事がわかった。DVDに収録されているのは、当然ながら1980年のお正月に放映されたオリジナルバージョンであり、タイトルコールも黄色い背景に赤い文字で書かれている。冒頭、ドラえもんの「あけましておめでとう」の挨拶が入り、そのあと、「ドラえもんにゅうイヤー」のBGMをバックにのび太の部屋からタイムマシンで22世紀へ向かう映像に切り替わる。そして、「PART 1 ドラえもん誕生」とのテロップが画面全体にわたって出るのだが、1988年の大晦日に放映されたものは、タイトルコールが当時の茶色の背景に白い文字になり、ドラえもんの音声も新録されていた。そして、タイトルコールの直後に、「PART 1 ドラえもん誕生」とのテロップが画面全体にわたって出て、ナレーションも不自然に途切れている。元々の映像は「PART 1」の部分まで「ドラえもんにゅうイヤー」のBGMが被さっているため、強引に編集した結果、途切れた形になったものと判明した。映像が古いため音声がかすれていたわけではなかった。つまり、お正月を意識した演出になっている箇所が丸ごとカットされていたのだ。

1988年の大晦日に放映された際には、1980年4月8日に放映された「びっくり全百科―ドラえもんとドラミちゃん―」も併せて放映されたが、こちらはDVD化されていない。ドラえもんコレクションスペシャル夏の3、4には収録されていない事も既に判明しており、秋以降に発売されるDVDに収録される事を望む。

何より、せめて帯番組時代に放映された話はまとめてDVD化してほしいものだ。

気になる画質であるが、やはり悪かった。ビットレートが低いためか、全体的にぼやけた感じになっている。古いアニメだから仕方がないとはいえ、ニュープリントで収録する気など小学館ポニーキャニオンには微塵もないのだろうなあ(泣)。