ケロロ軍曹とドラえもん

以前からディープな藤子ネタがあることは掲示板の書き込み等で知っていたが、購入する機会には恵まれなかったケロロ軍曹。4月からついにテレビアニメ化され、佐藤順一総監督によりアニメ版はなかなかの完成度を示している。ようやく、原作漫画にも興味を持ち、先日、ついに購入した。私が新規に漫画を購入するきっかけはアニメ化であることが多く、今回もそのパターンであった。現時点では3巻までしか購入していないが、確かに、第1話早々からオバQネタが飛び出し、その後もドラえもんネタが随所に登場する。ただし、これらネタを理解するためには原作漫画の方のドラえもんを読む必要がある。さらに、てんとう虫コミックスでしか読めないページまでネタにされているので、購入するのであれば文庫版やコンビニ版よりてんとう虫コミックスをお薦めする。これらの藤子ネタは、原作においてガンダムネタより目立つほどだ。どんなネタが登場するかは実際に読んでもらった方が楽しめると思うのでここには書かない。

アニメ版はサンライズ制作であることから堂々とガンダムネタを使っているが、さすがに藤子&ドラえもんネタは登場しない。なぜか、わざわざ小山茉美まで呼んでのミンキーモモネタはあったが。ただ、ドラえもんネタに関しては、てんとう虫コミックスを持っているからこそわかる漫画ならではのネタがほとんどであるので、アニメで表現しても、かえってつまらないかもしれない。よって、アニメ版ケロロ軍曹にはアニメのガンダムのみをパロディとして取り入れて却って良かったと思う。

キャストも、渡辺久美子小桜エツ子をはじめとして、能登かわいいよ能登でおなじみの能登麻美子がアンゴル・モア役で登場するなど、なかなかいい面子が揃っている。佐藤順一作品ではおなじみの子安武人も出ている。

原作者の吉崎観音は、テックウィンという月刊誌の、OSアイドルWinちゃん(CV:堀江由衣)のキャラデザで知った。その後、七人のナナでもキャラデザをしているが、自身の原作漫画のテレビアニメ化はこれが初めてとのこと。OVAではアーケードゲーマーふぶきの前例があるが。

本作はガンダムや藤子漫画の元ネタがわからなくても十分に楽しめる。でも、元ネタが分かっていると、その何倍も楽しめると思う。原作漫画を未読の方は、これを機会に購入されることをお勧めする。

追記:藤子ネタは登場していないと書いたけど、先日の放送では、堂々と冬樹が21エモンの格好をしていた。おまけにミルモでポン!以外のアニメで久々に麻績村まゆ子の声を聴いた。