藤子・ドラえもんファンサイトに見る掲示板マナー

長崎の事件以降、小学生に対してネット上でのマナーを教える講座が各地で開かれているが、あまり盛り上がっていない模様。今回の件とは直接的な関係はないけど、自分が定期的にチェックする藤子・ドラえもんファンサイトでも、近年は掲示板に書き込む人の低年齢化が進み、以前では考えられなかったような事が起こっている。具体的な例をいくつか挙げて、個人的に、これはちょっとおかしいと感じている事を述べる。
(以下の例は匿名掲示板ではなく、一般的な掲示板での話)

  • メールアドレス未記入

年齢に関係なく目立つ。自分のアドレスを持っていない人やスパムメールやウイルスメールを避けるため記入しない人もいるだろう。しかし、記入しない事による弊害は多い。例えば、書き込んだ相手に対して、個人的に伝えたい事が出てきた場合や、個人的な連絡を取りたい場合である。前者の場合、掲示板に書いてしまうと誰でも見られてしまうし、後者の場合、他人の掲示板を私物化してしまう事になる。過去、実際に他人の掲示板を使って見逃した番組のビデオテープの貸し借りのやりとりを見た事がある。現在はウェブメールサービスが充実しており、メールアドレスは誰でも簡単に習得できる。また、ウイルスメールが怖いんだったらウイルス対策ソフトを導入するなどの対策を取る。ただし、自分が日常で使っているメアドを書くのはあまりお薦めできない。転送メールサービスや掲示板記入専用のメールアドレスを取るのが効果的。

  • ため口

掲示板は、書き込む人間が低年齢層に限定されようが、あらゆる年齢層が見ている。名前を出す掲示板では、ハンドルネームであったとしても、少なくとも、ため口は止めるべきと思う。親しみを込めてため口でいいよと行ってるのかもしれないけど、基本的にはアカの他人なんだから。とある掲示板でため口で構わないよなんて言われて困った事あるし。

  • 一般サイトでの2ch語の使用

今もこれからも拒絶反応を示す人は多いんだから、一般サイトで書き込む際には要注意すべきかと。このブログでも、できる限り使わないように心がけてはいます(笑)。所々、ボロが出てるのは見逃してください。

  • サイトを一通り見ずにまず掲示板を見る

よほどコミュニケーションが取りたいのであろうか。既にサイトに書いてある事に気づかず平気で質問する。自分で調べようともしない。親切に答えてくれた人に対して御礼を言わない。

  • 更新要求をする

このような要求をする人に限って、サイト全体を見ていなかったりする。工事中の所を見つけて注意するのが生き甲斐なのではないかと疑ってしまう。思えば、藤子不二雄ドラえもんファンサイトのピークは1999年頃までであった。現在まで続いている大手サイトはこの頃までに誕生しているのが多い。以後、新規に開設されたサイトは多数あるが、現在まで多くの支持を集めながら続いているファンサイトは数えるほどしかない。開設当時、管理人は学生が多かったようだが、社会人になってしまうと更新時間も取れなくなり、工事中のまま放置となっているところもある。中には掲示板の管理にまで手が回らなくなり、掲示板閉鎖となったところもある。いずれにせよ、個人のサイトなんてデータが充実していようが、それを目的に生計を立てているわけではなく、あくまで趣味でやっているのだから、更新要求をするのはとんでもない行為であるのは言うまでもない。サイトの運営未経験者は一度運営してみるとよい。時間がとんでもなくかかるかって大変だから。

  • 多重ハンドルによる自作自演

とあるサイトの掲示板では、ハンドルを変えながらも、あきらかに自作自演とわかる書き込みが目立っていたため、書き込み元のIPアドレスを表示するようにした。しかし、それでも多重ハンドルを続けていたため、多くの人に自作自演がわかることとなった。

ところで、自分の場合、以前から藤子サイトに書くときとそれ以外のサイトではハンドルを使い分けていた。統一した方がいいのかもしれないが、どちらのハンドルもずっと使い続けてきたものであり、変えたくはない。だから、自己紹介欄に、注記するようにしている。

  • 長文なのに改行しない

長文投稿をする場合、途中で1行も空白を入れなかった場合、非常に読みにくい。書き手が読み手のことを考えていないとこういう事が起こる。これは自分の体験から感じたことである。自分の場合、ブログを含めて長文投稿をする場合が多いのだが、その際心がけているのが、一つの段落を書き終えたら1行空白を入れるようにしている。このエントリも、1行空白を入れていなかったら、すごく読みにくくなるとと思う。

このほか、他の人がレスするのに困るような自己完結の日記的書き込みをしたり、一般的な事をちょっと注意したら、きつすぎるのでもっと別な言い方はないのかとか。他人を不快にさせるような文句を書き込んで2度と書かない書き逃げは以前からあった。

それから、初めて書き込む方に多いのが以下の例。

「こんにちは。ドラちゃん大好きです。」とだけ書いたり、自分の自己紹介だけする。

また、絶対にしてはならない事の一つ。それは名前の誤植。どらえもん、ドラエモン、武田鉄也、我孫子素雄なんて書いている時点で、その人が本当にファンであるかどうか疑いたくなる。誤植には気をつけるべし。


社会人からみてみれば、低年齢者に対して書き込みの指導をする義務なんてあるはずもなく、仕事で疲れていたり、自分の事で精一杯なのにガキの面倒まで見てられるかって本音も少なからずあると思う。若い人に注意や説教をするのが目的でネットをやっている訳じゃあるまいし。長年にわたって続いてるサイトであっても、管理人でない限りは掲示板に何年常駐しようが初めて書き込む人間との立場は第3者である以上同じであるとも言える。とはいえ、あまりにも行き過ぎた行為が目立つと注意をする場合もある。以前であれば、素直に反省してくれる場合が多かったのであるが、最近は注意されると反省するどころか逆ギレするのが目立つ。そのため、注意しすぎてしまうと、「管理人でもないのに仕切るなよ」との苦情が出てしまう。善意で注意したはずなのに逆に苦情を受けてまで注意する気はないので、管理人の対応次第という事になる。だから、管理人の管理責任は重大なはずなんだけど、世の中の全体的な流れとして、小中学生に対して、あまりにも安易に自分のサイトを作りましょうと煽りすぎてはいないだろうか。掲示板でのトラブルが日常茶飯事で、忙しくて管理ができないのであれば、掲示板はなくしてしまったほうがいい。管理しきれておらず低レベルな書き込みが目立つ掲示板には自然と近寄らなくなる。

まあ、結局は未成年の場合、親とか教師の責任になるんだけどさ。自分の子供が見たサイトは可能な限り全てチェックすべきと思うよ。ネット上で他人の言うことを聞くこともなく反省せずに暴れている未成年者を見ると、どういう育て方をしているのかと親を疑ってしまう。

仮に、自分の書き込みに対して、管理人または第3者から指摘があった場合、まずは、指摘された内容をよく読む。そして、自分の非が明らかになった場合は、言い訳よりもまず先に謝罪して反省の意志を表明するのが大事である。言い訳ほど心苦しいものはない。そして、当たり前のことだが、謝罪した以上は、以後の書き込みの言動には十分気をつけなければならない。同じ過ちを再度犯すと、反省していないと思われる。狼少年というやつだ。
最近は謝ったことがない子供が多いのであろうか。謝罪ができない人が目立つ。

今ほどインターネットが発達する以前、藤子不二雄ファンは孤独な人が多かったと思う。周囲からは軽蔑的な目で見られる事も多かった。それが、インターネットが普及した事によって、語れる相手が大勢できた。本当に嬉しかった。お互いに、欠けた知識を補完しあったりして、データサイトも充実していった。しかし、今の子供は、物心ついたときからインターネットがある。それはそれで便利な世の中になったと思うし、すばらしいことだと思う。ファンサイトを通じて、様々な年齢の藤子ファンと語り合えるはずなのだが、実際には、平均年齢が高くなってくると、掲示板よりはメーリングリストの投稿が主になったりする場合もあるので、年齢に関係なく交流を楽しむなんて事はほとんど行われていない。藤子ファンにしても、世代間で分断されてしまい全体的なまとまりがないのは否定できない。質が低下しているのはアニメだけでなくネット上の書き込みにも当てはまると思う。低年齢層の書き込みが増えたのが第一なのであろうか。

なんだか、よくわからん文になってしまった。