声優交代賛成派と反対派におけるドラえもんの認識の違い
本日12月1日は藤子・F・不二雄の誕生日である。存命であれば71歳であった。同時に、ドラえもん生誕35周年の日でもある。1969年12月1日、小学館の学習雑誌である、よいこ、幼稚園、小学一年生から小学4年生までの1月号に、記念すべき第1話が掲載された。25周年の際には大規模なキャンペーンが行われたと記憶しているが、35周年である今年は、記念イベント等は特に何も行われなかった。
さて、ドラえもんの声優交代の件では、当然のごとく賛成派と反対派に分かれた。一方で、声優を交代させるくらいなら終了してほしいという意見も多かった。この意見は見方によっては賛成派と反対派のどちらにも取れるので、除外しつつそれぞれの意見を総合すると、概ね、ドラえもんをキャラクターを軸とする一種のブランドとして見ている人は反対、ドラえもんを漫画やアニメを軸とする作品として見ている人は賛成ということになろうか。
ドラえもんをキャラクターとして見ている人は、作品の中身よりは、CMやグッズを中心にドラえもんに接していると思う。ドラえもんを作品として見ている人は、グッズなどの漫画以外の媒体にはあまり興味がなく、あくまで、漫画を通じてドラえもんの魅力を感じている。
最近では、漫画に興味を示し、グッズにあまり興味を示さない層を狙って、原作絵を使った文房具やフィギュアが登場している。
ドラえもんをキャラクターとして見ている人は、毎週アニメを見ているわけでもなく、作品に接するのは、例えば、年に一度の映画のみであるという人も、意外と多そうな気もするが、断言はできない。
キャラクターとして見ている人に多いのはドラえもんに対して「かわいい」という感情だろうが、作品として見ている人は、ドラえもんに対して「かわいい」という感情は抱かない傾向が強いと思われる。
また、キャラクターとして見ている人は後任者には大山のぶ代に似た声質の人がいいと思う方が多いようだ。一方で、作品として見ている人は、大山のぶ代が作り上げてしまった「ぼくドラえもんです」や「フフフフフ」などのセリフがお気に召さず、後任者には、似た声質にはこだわらず、1からのドラえもん像を作り上げてほしいと思っている意見が多かった。