大晦日ドラえもんを1枚のDVDに

ドラえもんの大晦日スペシャルは、3時間弱ある。標準モードで録るためには、180分テープが必要となる。CMをカットすれば、160分テープでもいけるが、つきっきりでなければならない。180分テープは、慎重に扱わないとテープが絡まる恐れがあるので、極力使いたくない。従って、2003年までは、120分テープに3倍モードで録画していた。

2004年はDVDに保存することにした。録画用DVD-Rには120分と書いてあるが、これは、ビットレート約4Mで録った数値である。MTVのエンコードチップは低ビットレートには不得手らしく、4Mbit/sで録ると、ブロックノイズが発生しやすい。従って、DVD-R1枚あたり、96分しか収録できなかった。これでは大晦日ドラは1枚には収まらない。DVD+R DL 対応のDVDドライブも持っていない。2枚に分けるというのが、現実的な方法ではあるが、あえて1枚に収めたかった。

そこで、注目したのが、トランスコードという技術であった。トランスコードとは、技術的な話を抜きにして簡単に言えば、極力画質を落とさずに動画サイズを減らすと解釈すればいいのかな。トランスコードソフトを出すメーカーは大変多い。新たに投資はしたくなかったので、無料の DVD Shrink と、CD/DVDライティングソフト Nero6 に付属していた、Nero Recode 2 を試して比較してみた。

ビットレート5.3Mで録った大晦日ドラは、オーサリング後のサイズが7GBを超えていた。これを、上記2つのソフトをそれぞれ用いて、サイズを4.7GB以下に縮小する。再エンコードではないので、両ソフト共に10分前後で完了した。そして、DVD-Rに焼いて、それぞれプレステ2で再生してみたが、特に問題は起こらず、画質はかなり良好であった。2パスが可能な Nero Recode 2 の方が、若干画質が良いと感じた。

トランスコードは今まで試す機会がなかったが、意外と使えそうだ。以前、Harf-D1でDVD化したブロックノイズ出まくりの過去の大晦日ドラえもんも、いずれ、新ためて、オーサリングし直そうと思う。