ふたりはプリキュア Max Heart 第1話

無印プリキュアは初期を除いてほとんど見ていなかったが、先週の最終回だけは久しぶりにまともに見た。全体を通して見たわけではないので客観的な評価はできないが、最終回にしては脚本が弱すぎると感じた。なぎさは、ほぼ毎回のように敵に対して「許さない。あんただけは絶対に許さない。」と言っていたような気もするが、それは最後の敵に対しても変わらなかった。

結局、玩具が予想以上に売れたから2年目も決定したのであろうし、スポンサーにとっては玩具さえ売れてくれれば内容なんてどうでもいい節もある典型的な例かもしれない。制作側から見れば大成功なのであろうが、アニメ本編に関して言えば、序盤の早い段階で中ボスが次々を倒されていき、あとは盛り下がる一方だったのではないかと感じた。プリキュアの想定視聴者は、10歳未満の女児ならびに20〜30代のおっきなお友達も入っていることが公式の資料から判明していたが、玩具にお金を落としてくれる女児に対して、おっきなお友達は主にDVDやCDに対してお金を落とす。そして、落とさない限り、制作側にメリットはない。たとえ名作だったとしても、商品が売れなければお話にならないのだけど。

ただ、主題歌はOP・ED共に非常に良くできていた。まさに、アニメの主題歌はこうあるべきだという見本のような曲である。主題歌が名曲だったからこそ、本編がつまらないと感じていても、視聴を継続できた人は多いのではないかと思う。

前置きが長くなったが、本日から始まった続編の Max Heart はどうだったか。主題歌はOPは同じ曲のアレンジバージョンで、EDは新曲となることは事前に判明していた。そして、実際に流れた曲を聴いてみると、OPはアレンジ失敗である。主旋律はほぼそのままで、前奏や間奏に「まーっくす はーっ♪」と番組のタイトルの一部がコーラスで加わる。いかにも無理矢理編曲しましたと言った感じでなじめない。アニメーションもカット割りがほぼ同じでCGエフェクトが派手になっただけ。後半で新キャラ・九条ひかりが登場する。EDの新曲は、初めて聴いたときは違和感を感じたが、3回ほど聴き直して、徐々に慣れてきた。メロディ以前の問題としてアニメーションが制止画+子画面で本編ダイジェスト流れるとなっていたが、これは暫定版で、九条ひかりが変身可能となった時点で正式版になるものと思われる。いずれにせよ、無印EDほどのインパクトはなかった。

そして、肝心の本編。第1話のみで判断することは無理があるが、ご都合主義やしないかと。たとえば、プリキュアを1年間見てきた子供に、ストーリーを思い出してくれと言っても、どこまで思い出せるかと言うこと。これから売ることになる新玩具は強く印象に残ったけど。他に語るところはあまり見あたらない。

結局、内容よりも玩具売上ということか。