続・大山のぶ代が自ら語った声優交代の真相

ドラえもん新声優=江原正士ネタは一向に収まる気配がない。真相はid:TOJHO:20050307にも書いたけど、2月13日時点ではこのようになっていたのが、途中で何名か改変されたようだ。2ちゃんねるでは先月のネタだというのに、なぜ今になって騒がれるのであろうか。

さて、アサヒ芸能3月17日号に、テリー伊藤大山のぶ代のロング対談が収録されている。この回で400回だそうで、その記念すべき400回目に大山のぶ代が登場したというわけだ。振り返ってみると、声優交代公式発表後、大山のぶ代が初めて口を開いたのはテリー伊藤のラジオ(id:TOJHO:20041209)であった。この二人は私的なつきあいも深いのだろうか。

対談の内容は、ドラえもん役に選ばれてから声が確立されるまでや、癌に冒されたときのことなど、サンデー毎日に掲載されたインタビュー(id:TOJHO:20050224)とかぶる部分が多いが、スタッフが交代を告げる際に、なかなか言い出せなかった件などはかなり詳細に書いてあって必見である。

注目されるのは次の発言か。

テリー:収録はいつまでですか。
大山:3月の2週までです。3月25日が最終放送日で、記念番組みたいな特番になります。私たち5人だけじゃなくて、お母さんもジャイアンのママもジャイ子も全員やめます。この縁を持ったまま、やめられるのは幸せですから。

ママ役の千々松幸子ジャイアンの母ちゃん・ジャイ子役の青木和代も降板である。この言い方だと、残りのレギュラー声優全員も降板と思われる。降板というか、現在のドラえもんが一度終わって、4月から新しいドラえもんが始まると解釈した方がよい。

ところで、対談の中で

言葉に気をつけようっていって、26年間一度も「ドラえもん」の中で「バカ野郎」という言葉は使いませんでした。

と述べているが、「あべこべの星」では、ドラえもんのび太に対して「バカ」と言っていた。確かに「バカ野郎」とは言ってないかもしれないが。大山のぶ代はよほどこのことを誇りに思っているのか、3月2日付の朝日新聞に掲載された大山のぶ代が書いた文でも触れていたが、全く言わずに禁止としてしまうのはどうかと思う。もちろん多用するのはよくないが、どうしても言わなければならないときは言うのが原作のドラえもんであり、そこがロボットでありながら人情あふれるドラえもんの魅力を高めていた。

この対談の最後は、テリーからの4月からのドラえもんを見るかとの問いに対して「もちろん見ますよ。だってあの子はカワイイもの!」と答えて締めくくられている。