もう一つの声変わり ミルモでポン!の結木くんが交代

最近のアニメでは長期シリーズとなり、いよいよ放送開始4年目に突入したミルモでポン!。声優の交代はこれまでなかったのだが、4年目から、結木摂の声が徳本恭敏から浪川大輔に交代となった。

わんだほう最終回ラストシーンと、ちゃあみんぐ第1話冒頭はかぶっているのだが、結木くんだけ声が違っているのだ。「また1年よろしくな」と言ったにもかかわらず、声優が交代となってしまった。

交代の理由は不明だが、徳本恭敏は3年間やってきたにもかかわらず、最後まで棒読み演技のままだった。4年目からは原作よりのラブコメ路線に戻すということで、演技を必要とするセリフが多数増えることを考慮して交代したのであろうか。それとも、徳本恭敏の仕事の都合上の降板なのだろうか。元々舞台俳優のようで、他のアニメに出演したという話を聞かないし、声優としてはミルモが唯一だったのであろう。

浪川大輔徳本恭敏より声が高いため、人格まで別になってしまったように感じた。棒読み演技も長年つきあうと視聴者も慣れてしまうもので、ネット上では惜しむ声を多数見かけた。

わがまま☆フェアリーミルモでポン!は放映開始時点での原作のストックが少なく、1年目の中盤から妖精シフトのオリジナル路線になった。2年目秋からは放映時間帯が土曜朝から火曜夜に変更となり、ますます妖精重視になっていった。3年目はタコ型ロボット・タコスがやってきて、願いがかなう7つのクリスタルを集めるという、ラブコメ路線とは完全に別の方向になった。ED終了後に視聴者から募集した妖精を紹介するコーナーを設けるなど、視聴対象も低年齢を想定するようになり、原作漫画が連載されている月刊ちゃおの読者から見ても、幼稚と感じるようなアニメになってしまった。原作で後から登場した人間のライバルキャラも、アニメには登場していなかった。

ところが、3年目の冬に小学館プロダクションのサイトで、アニメに関してのアンケートが行われ、そこでの結果を反映したのであろうか。4年目は、3年間進級しなかった楓達の学年を進級させた上で、アニメ未登場の人間キャラを登場させ、ラブコメを前面に押し出すなど、原作よりの人間重視の展開にシフトする方針になった。それでも、ストーリーは原作とはちょっと違うことになるようだ。ED終了後には、これまでの新妖精紹介コーナーに変わって、ファッションチェックのコーナーを儲けるなど、視聴対象年齢を、ちゃおの中心読者まで挙げたように思える。

同時に、おもちゃを売る事を前面に出す方針をやめたようだが、そもそも、ミルモの玩具自体、売れているとは言い難く、次世代ワールドホビーフェアのステージイベントを見ても、おもちゃの宣伝をするコーナーでは女児達の反応も悪かった。

4年目のミルモは期待が持てそうだ。