祝・岡田阪神セントラルリーグ優勝!!

2年前、星野仙一監督が勇退して岡田彰布監督が誕生したとき、すごく不安だった。2軍監督で実績を上げているとはいえ、またダメ虎に逆戻りしやしないかと心配で心配で。案の定、翌年のシーズンは優勝を逃し、さらにAクラス入りもできずに4位に沈んだ。フロントからは優勝の奪回を要求されたが、今年も開幕当初は弱かった。5月に千葉マリンスタジアムロッテマリーンズとの交流戦を見に行った際にも、当時の強すぎるロッテに敗れた。今年も駄目かと思った。

ところが、ぶっちぎりの1位をひた走っていた中日が交流戦で大きく負け越し、阪神交流戦をきっかけに強くなっていった。8月の死のロードを1994年以来11年ぶりに勝ち越した。2年前は7月まではぶっちぎりに強かったが、8月からはもたもたしていた。優勝できたのは前半戦の大量の貯金があってのものだったとも言える。しかし、今年は、夏を過ぎても、というか、夏を過ぎてますます強さは加速していった。

9月になってマジックが点灯し、一度は脱落しかけた中日がまたじわりじわりと迫ってきたかと思えば、再び自爆。そして、マジックを順調に減らし、今日という日を迎えた。

今日のゲームは今シーズンのセントラルリーグを象徴するようなゲームだったと思う。相手は常勝軍団だったはずの宿敵巨人。しかし、今や立場は完全に逆。世間の注目を集めたかったのか、星野仙一を監督に招聘する計画を企てるも失敗。あの時はマジで焦った。

先発の下柳は安心して見られる。昨日の井川とは大違い。っていうか井川は日本シリーズまでに髪を切ってこい。7回からは藤川球児、そしてジェフ・ウィリアムス 、最後は久保田智之JFKがきっちりと抑えた。面白いくらい完璧に進む。最終回、久保田は1点を失ったのはご愛敬。

そして、最後は金本が外野フライを捕って岡田監督が宙に舞った。

甲子園で、しかも巨人を相手にして優勝を決めることができて、本当に良かった。

優勝監督インタビューはマイクの調子が悪く、岡田監督の声がよく聴き取れず、雰囲気ぶちこわし。中継を担当したよみうりテレビの陰謀なのかと思ってしまう。

岡田監督は手腕は確かだが、星野仙一と比較してカリスマ性はない。しかし、本来、監督は選手より目立ってはいけないものだ。選手中心に良くやってくれたと思う。

2年前は18年ぶりの優勝とあって、かなりの感激に酔いしれたが、この球団は常勝という言葉に無縁だったためか、強い阪神にどうも慣れない。もちろん、ダメ虎に逆戻りなんて二度とごめんだが。

いずれにせよ、今度こそ、今年こそ、20年ぶりの日本一を目指してほしい。