2005年9月終了番組感想

惰性でたまに見てた。基本的に小学生向けアニメのはずなのだが、8月に放映された水着の回は完全にヲタ狙いだった。

ふたご姫の前座というわけではないが、時々見てた。最終回を終えてみると、綺麗にまとまっていた良作だったと思う。アメコミ風の絵柄は最後まで受け付けなかったが。DVDリリースが中断しているようだが一部ショップでは発売中止になったとの情報も。別に買うつもり無いけど。

3年半もの長きにわたり続いた作品がついに終了。3年目をやっていた段階では、まさか、4年目から原作のラブコメ路線に回帰し、番組開始当初の目的であった恋の決着を付けて終了するとは夢にも思わなかった。タイトルには「わがまま☆フェアリー」と付いてはいるが、やはりミルモはくもっちょさえなければこの作品のキャラクターの中では一番常識人なのだ。終盤の、悲しむ楓を慰めるミルモはとても格好良かった。
4年目が1年ではなく半年で終わったことに関して、一部では打ち切りではないかとも声も出ていたようである。確信は持てないが、某所のリーク情報によれば、当初より半年の予定だったようである。個人的な推測であるが、3年目で終了予定のところ、楓の恋の決着を付けるために、半年だけ延長になったのではないかと思う。それでも、終盤の展開が駆け足に感じられたのは、何回か特番で潰れたためであろう。3年目のDVDも、度重なる特番による休止により、当初の予定から変更になっている。4年目は子供向けアニメでは必須とも言える玩具の展開もなく、妖精の出番は少なくなり、どちらかというとおっきなお友達よりの路線なのは明白だった。
原作のネタバレをしてしまうと、このあと、男装の新ライバルが登場したり、楓と結木が一度破局したりと怒濤の展開があったりするのだが、ちゃお最新号ではついにミルモがリルムにプロポーズ。原作も円満終了の時期が近そうである。
結木の声に関して、前任者・徳本恭敏の演技に問題があるのは誰の目にも明白だったし、変えるなら早期に変えるべきだった。とはいえ、何も4年目になってわざわざ変えなくても良かったと思う。ちゃお本誌に掲載されたレギュラー声優陣がアニメのベストエピソードを選ぶ企画において、浪川大輔がかわいそうだった。声が変わって性格まで変わってしまったようでもあった。

仏教を馬鹿にしたアニメ(笑)。特に頭一つ抜き出た面白さがあった訳ではないが、毎回、一定水準の面白さを保っていたと思う。最近は序盤はつまらなくても途中から急に面白くなったり、あるいはその逆の作品が多い中で、終始安定していたと感じた。最終回は、まあ、あんなもんでしょ。

コナミが初めて製作したアニメ。なのに、萌え系に属するような絵柄ではなく、小学生向け漫画に登場する女の子のようなクセの強い絵柄。シリーズ構成が黒田洋介ということで、設定が数多く作られ、伏線はある程度解決されたものの、設定自体の謎が放置されて終わるなど、何もかも黒田作品。それ以上でもそれ以下でもない黒田作品。第25話の急展開や、最終回でもプッチャンが動く仕組みが説明されずに終わったのも黒田洋介ならでは。豪華キャストなのだが、人気があっても実力に疑問符が付くような声優は使わず、それなりに演技のできる実力派で固められていた。声優グランプリのインタビューによれば、田村ゆかりはアフレコの際に、蘭堂りのプッチャンを別録りではなく、一度に録っていたそうだ。前半、何本か見ていない話があるため、一部、概要がつかめないところがあったが、ビデオに残っていた話を見返してみて、ようやく理解した。登場人物が多いにもかかわらず、それぞれの性格付けがしっかりしているので、ある程度話が進むとキャラクターが非常に生き生きして見えた。主役の蘭堂りのは非常に個性的だが、脇役がそれ以上に個性的だったため、主役があまり目立たなくなってしまったのが難点か。懐が暖かくなったらDVDを買ってしまいそうだ。

放映開始前は期待していた作品であったが、結局、井上喜久子17歳と連動した、いい年した女性が恥ずかしい格好をしているのを楽しむだけのアニメだった。

一度見ただけではウケてるのかウケてないのか微妙なギャグ。しかし、クスっと笑ってしまう不思議な作品だった。登場人物を増やさず、必要最低限の人物でひた走っていたのが良かった。キャスティングも秀逸。千葉紗子ってこんな声も出せるんだ。原作以上に頭のネジが足りない松岡美羽も強烈だった。