ここがヘンだよアド街ック天国秋葉原特集

つい最近取り上げられたばかりだというのに、電車男メイド喫茶つくばエクスプレスヨドバシカメラの影響なのか、それほど間をおかずに秋葉原が特集された。前回放映された時点で既に電車男メイド喫茶はある程度知名度があったと思うが、ドラマ化されたりメディアに露出機会が増えたせいで、最近の秋葉原の街を歩く人々は大きく様変わりした。

そんなわけで、前回スルーされたものが次々と取り上げられたのだが、相も変わらず実際の秋葉原の様子を紹介したとは言い難い作りになっていると感じた。(順位はこちら

っていうか、14位の「自分でパソコン」って何だよ。自作パソコンでいいじゃん。キーボードを専門とするクレバリー2号店が紹介されたのは評価するけど、「自分でパソコン」の中でひとくくりにされた。30位のスーパーポテトは独立してるのに。キーボードだけで取り上げられるのであれば、ケース専門のツクモ ケース王国も取り上げてよさそうだが、TSUKUMOはロボット王国でも紹介されているのでバランスを取ったのか。17位のゲームセンターでは、秋葉原で一番流行っているゲームとして太鼓の達人が紹介されていたが、アイドルマスターじゃないのかよ。周りに人だかりができる点では、ゲームセンターより、メッセサンオースパロボのPVを流している時の方が活気があるだろうし。8位のアスキーアート(AA)は秋葉原じゃないし、AA職人として取り上げられた人も、AA作成ツールを使って作ったようにしか見えなかった。あの程度のAAであればソフトさえ用意すれば誰でも作れる。

飲食関係でも、九州じゃんがらとか牛丼サンボは今回も取り上げられなかった。最も、前者は、仮に取り上げようものなら、ただでさえ行列ができやすい店の行列がいっそうひどくなるであろうし、後者は、仮にオファーがあったとしても断るであろう。

だが、見ていて一番気になったことがある。

a-boy って何だよ!!

放映数日前に初めて聞いたよ、その言葉。いわゆるアキバ系の男の事らしいのだが、マスコミが勝手に言い始めたのは目に見えている。

自分は比較的秋葉原に行く方だとは思う。つくばエクスプレスの起点であることを差し引いても。だから、秋葉原がどのような街であるのかは、普通の人よりは知っているとは思う。その割に、おでん缶を一回も食べたことがなかったことがする。秋葉原に行く主な目的はパソコンのパーツ購入が第一であろうか。メイド喫茶も、ネタで数回行ったことがあるが、しょっちゅう行くものではない。一部では「アキバに来たオタクは昼食におでん缶を食べる」とか思われているとかいないとか。おでん缶自動販売機があるチチブデンキ前には、有名になったせいで、カップルや親子連れがいつもいる。

秋葉原をオタクの聖地とか言ってる輩もいるようだが、オタクの聖地は秋葉原よりむしろビッグサイトであろう。

アキバに通うオタクは様々な種類に分類されるのであろうが、どうもマスコミに取り上げられているオタクは自分とは違う部類のようだ。メイド喫茶オタクとかアイドルオタクとかフィギュアオタクはよく取り上げられるようであるが、秋葉原に通う人間全体の何%を占めているかはわからない。いくら萌え系のお店が増えたとは言っても、パソコンの自作パーツやジャンク部品、激安メディア目的で秋葉原に来る人間の方がまだ多いような気がするのだが。

こうして、マスコミによって独自の秋葉原像が形成されていく。