TBSアニメフェスタ'06 2日目レポ

本日は後楽園の文京シビックホールで開催されたTBSアニメフェスタ'06に行ってきた。このイベントは毎年この時期に行われているが、今回、初めて行ってきた。
会場となった文京シビックホールも初めて行く場所であり、最寄り駅は後楽園駅と思っていたのだが、調べてみると、都営地下鉄大江戸線春日駅が近い事がわかった。実際に現地に着いてみて驚いたのは、春日駅文京シビックホールが入っている建物の地下2階と直結していたという事。さらに、この建物は26階建で区役所や区議会議場も入っているのだ。

自分が行ったのは2日間開催の2日目ということで、重大発表自体は1日目に発表済みであった。チケットは公式サイトによると完売となっていたものの、実際にはかなりの空席があった。また、6時間以上にわたるイベントとあって、途中での入退場がかなりあった。1日目と2日目で内容が大きく変わるわけではなく、フリートークの内容が変わるくらいだろう。

さて、当日のタイムスケジュールに沿って感想を述べていこう。

  • 11:00 開場
  • 12:00 オープニング

TBSの向井政生アナウンサーの司会でイベント開始。向井アナはこのイベントの司会を毎回担当しているのだそうだ。麻生太郎外務大臣ローゼンメイデンネタで会場を沸かせた。でも、麻生大臣は漫画はともかくアニメのローゼンメイデンは見ていないんじゃないかなあ。

  • 12:10 「BLOOD+」&新作情報

BLOOD+」は今までのダイジェスト映像。特記事項はなし。「天保異聞妖奇士」の紹介映像も流れた。土6枠は次回も危うそうだ。

今までのダイジェスト映像とアフレコスタジオからビデオメッセージ。登場したのは能登麻美子神田朱未水樹奈々小山力也松風雅也。アフレコスタジオにカメラが入ることを聞かされていなかったのか能登麻美子はド眼鏡で登場。

DVDの特典映像収録現場からビデオメッセージ。出演は近藤隆福圓美里

ゲストとして井上喜久子合田浩章監督が登場。井上喜久子は自己紹介の際、毎度おなじみ「井上喜久子、17歳です」「おいおい」をやったのだが、観客の反応が今ひとつ気に入らなかったらしく、2回も「おいおい!」をやる羽目になった。個人的には1回目の「おいおい」でも十分観客は反応していたと思ったが。当然、事前の説明はなかったが、この手のイベントに来る人間はほぼ浸透している事を改めて感じた。
フリートークは慣れたもので、二人とも本作に関わるようになって15年が経ったこと、つまり、井上喜久子は2歳の時から本作に関わっているという事になり、会場は盛り上がった。また、出演声優の平均年齢が高く、年金の話もしている事や、最終話は合田監督が脚本・絵コンテ・作画監督を全部やるとの事も明かされた。
さらに、OPと前期EDを担当した石田燿子が登場。女神さまっに関わる事になった経緯を語った。
石田燿子はミニライブでOPとEDに加えて第1期のOPも熱唱した。個人的には第1期のOP「OPEN YOUR MIND 〜小さな羽根ひろげて〜」はまさに神曲だと感じているので、これは嬉しい。この歌を生で聴くのは3回目だが、何回聞いても痺れる。

  • 13:15 休憩

8月31日放送予定の第20話を先行放送。また、ゲストとして、大原さやか福山潤伊藤静中井和哉が登場。大原さやか伊藤静が浴衣で福山潤中井和哉は作務衣である。中井和哉セサミストリート柄のピンクの作務衣とピンクの下駄で登場し、大いに盛り上がった。1日目のときは中井和哉だけ普段着だったため、終了後、大原さやか伊藤静ドンキホーテに買いに行ったとのこと。キティかセサミストリートか迷った末、後者にしたそうだ。中井和哉本人は「和風で統一するんじゃなかったんですか。セサミストリートですよね。」と、ややご機嫌斜め。
生アフレコも行われ、選ばれた場面は第10話「トモシビ」の1シーン。一度普通に行われたあとで、向井アナの提案でキャラチェンジをして生アフレコをやる事に。百目鬼大原さやか四月一日伊藤静、ひまわりを福山潤、そして侑子は中井和哉が当てる事になってしまった。冒頭の福山潤演じるひまわりの演技でいきなり会場は大爆笑に包まれ、中井和哉の侑子はとどめを刺した。最後は伊藤静演じる四月一日の過剰な怯え声で締めた。
このステージでは中井和哉がおいしいところを全て持って行った感じであった。

主役を演じる藤村歩が登場し、少し遅れて伊藤静も衣装替えをして登場。既にネットラジオで顔を合わせていることもあって、お互いにテンションは高め。伊藤静はお酒ネタで盛り上がる。第1話の上映も行われた。「ああっ女神さまっ」の後番組だが、期待は持てそう。EDを歌うゆうまおとOPを歌うSuaraのミニライブもあった。

  • 15:05 新作情報

「劇場版機動戦士ガンダムSEED」「英國戀物語エマ(第2期)」「Venus Versus Virus」「コードギアス 反逆のルルーシュ」「ひだまりスケッチ

銀様こと水銀燈がラジオを始めたという設定で田中理恵の一人語りが。乳酸菌ネタで会場大爆笑。特別編の正式名称が発表され、ALI PROJECT によるOPがノンクレジットで流れた。水銀燈が主役扱いになる影響なのか、今までローゼンメイデンのOPに使われていた曲とはかなり異なる印象の曲であった。

パンフレットにも記載されていないこのイベント最大のサプライズ。イベント終了後にわざわざ出口でパンフレット号外版を配布するほど。デ・ジ・キャラットの10年後を描いた純愛ストーリーなのだが、劇中ではでじこぷちこの単語は一切登場せず、語尾の「にょ」も「にゅ」も一切無し。EDのテロップで初めて「原作 ブロッコリー」「デ・ジ・キャラット 真田アサミ」「プ・チ・キャラット 沢城みゆき」と表示される。途中で大人になったうさだが通りかかるシーンがあるが、情報なしでは気づかなかったかもしれない。氷上恭子は本作には出演していないし。1日目の会場の様子を見てみたかった。本作の演技を聞く限り、沢城みゆきはともかく、真田アサミは意識しないとちょっとわかりずらかったかもしれないし。
木谷はまだデ・ジ・キャラットのアニメ化を諦めていなかったのか・・・と思いきや、パンフレット号外版記載の桜井弘明監督インタビューでは、本作の企画はTBSからあった事を明かしている。テレビ東京版とANIMAX版は黒歴史化しているでじこだが、TBS版に関しては一定の成功は収めているからかねえ。
作品そのものの出来は良く、学校の部室棟のドアに「ヒゲ部」と書いてあるような小ネタは用意されているものの、基本的にはギャグ無しのシリアスストーリーであった。
上映後にゲストとして真田アサミが登場したが、自分自身が演じていて恥ずかしくなってきたとの事。また、真田アサミと向井アナはTBSアニメフェスタが始まって以来、皆勤で出ている事も明かされた。皆勤はこの二人だけらしい。
最後は生ライブで締め、松田聖子のカバー曲で作品のタイトルにもなっている「Winter Garden」を歌った。1日目で向井アナは「松田聖子さんの曲をカバーした声優さんは真田さんが初めてです」と発表したところ、終了後に回収されたアンケート用紙に「氷上恭子さんと丹下桜さんが過去にカバーしてます」というつっこみが来たらしい。それを聞いた真田アサミ、「お姉ちゃん・・・」。会場大爆笑。氷上恭子丹下桜ということはトラブルチョコレートか。
ところで、後ろの席にいた二人組はイベント開始早々に退出したのだが、この時間だけ戻ってきて、うるさくお喋りをしたあげく帰って行った・・・。
真田アサミといえば、他作品で少年役や強気な少女役を演じきるなどそれなりに実力はあるものの、でじこのイメージがあまりにも強く、未だに引きずっている印象があった。それがデ・ジ・キャラットという作品そのもので新たな道を開いていこうとしているのは感慨深かった。

  • 16:00 休憩

この時点で約10分落ちていた。

  • 16:20 「009-1」

009-1役の釈由美子からのビデオメッセージが流れた後、第1話を上映。監督が石ノ森章太郎作品では定評がある紺野直幸なのは期待できるとはいえ、主役が釈由美子という点が懸念されていた。しかし、第1話を見てびっくり。釈の演技は全く違和感がなかった。言われないと非声優が演じているとわからないだろう。若手声優の中には釈由美子より下手くそな人もかなりいると思うぞ。

ゲストとして川澄綾子杉山紀彰植田佳奈が登場、川澄綾子植田佳奈は浴衣だった。川澄綾子

[;´Д`]<出番が来るまでワンセグケータイで高校野球見てたの。

高校野球が気になる様子。アフレコの思い出話でよく食べる事を挙げていた川澄さんでしたが、焼きそばを食べていたかどうかはわからなかった・・・。さて、本編は既に放送終了している事もあって、本編を見ながらコメントを言い合うという、生コメンタリーが行われた。場面は3人の声優がそれぞれ選んだ。また、2日連続で来ている人を考慮し、1日目とは違う場面を選んでいた。植田佳奈は3人の中では唯一原作のPCゲーム(18禁)をやりこんでいるという事もあって、原作ゲームだとアレげなシーンを選び、一人で興奮していた。声優界きってのネトゲ廃人ぶりはこんな所にも影響が・・・。川澄綾子は最終回の別れのシーンを選び、見事に締めていた。そして、

[;´Д`]<高校野球の結果知りたい?
観客「知りた〜い!」
[;´Д`]<教えない(笑)。でも凄い試合だったわよ。こんな結果、絶対予想できないわよ。

イベント終了後、帰宅途中にケータイでニュースチェックをして驚いたのは言うまでもない。

第1話の上映の後、生天目仁美が登場。PS2版の収録を先にやっていたので演じやすかったと語っていたが、PS2版の追加要素があったとしたら、既に収録済みなのだろうか。収録済みではなかったとしたら・・・いや、なんでもない・・・。生天目仁美は2日連続で幕張メッセキャラホビ出演後に後楽園へ移動する強行スケジュール。お疲れ様でした。

1日目で発表された通り、相沢祐一役が長年務めていた私市淳から杉田智和に変わった。第1話を見た限りでは、ハルヒを見すぎていたという事もあってキョンにしか聞こえなかった。どうせBS-iの視聴環境は自宅にはないので、録画したっきりほとんど見ていなかった東映アニメーションKanonを引っ張り出して見てみることにしよう・・・。

  • 18:30 エンディング

15分落ちでイベント終了は18:45。長時間座っても疲れにくい座席だったとはいえ、本当に長丁場であった。