超こち亀購入

こち亀こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」連載開始30周年を記念した本、超こち亀を購入してきた。15日の発売日を完全に忘れており、本日、秋葉原に寄った際にあわてて買いに行ったところ、どこの書店も売り切れ。ある書店の店員の話では、16日の段階で売り切れたそうだ。落胆しかけたところ、秋葉原からそれほど離れていない書店に大量に在庫があるのを発見。無事購入となった。

こち亀の関連する本を購入するのは久しぶりだ。最近のこち亀の路線には首をかしげているのだが、30年間一度も休載なしという点に関しては文句なしに評価できる。特に最近の週刊少年ジャンプは必要以上に休載が多い漫画家が増えているだけに、余計に評価できるのだ。

さて、超こち亀の中身についてだが、永六輔大沢在昌、さらにアニメで両津勘吉を演じたラサール石井との対談、池沢さとし平松伸二江口寿史、そして秋本治の座談会は十分に読み応えがあった。しかし、それ以上に素晴らしかったのは、出版社の枠を超えて結集した漫画家コラボレーション企画・「こち亀」キャラinアナザーワールドであろう。先日逮捕された小畑健、数年前に児童売春で逮捕された(現在は復帰)島袋光年両氏が載っているのはご愛敬として、やなせたかし藤島康介荒川弘冬目景「ARIA」天野こずえ辺りになってくると凄すぎるとしか言いようがない。小学館系の漫画家が「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」の曽山一寿など少ないのが気になったが、まあ許容範囲だ。

集英社を裏切った(笑)井上雄彦北条司の登場は秋本治だからこそできるのだろう。冨樫義博の絵も久しぶりに見たし、許斐剛の「本当に中学生かよ!?」も大いに笑わせてもらった。amazon.co.jpの和書ランキングで1位になっているのも納得。こち亀ファンならもちろん、昔ファンだった人、ファンじゃないけど好きな漫画家がコラボ企画に参加しているのれあれば間違いなくお薦めできる。ボリュームを考えると2100円という価格は十分に納得できる。