コミックマーケット71

29日付に書いたように、1日目は行けなかったので、今回は2日目と3日目に参加。カタログは早めに購入していたものの、結局、本格的にチェックしたのは直前だったというのはいつものパターン。

  • 2日目

東地区には特に用事はなかったので、頼まれていたものを物色しに西地区へ向かったが、とっくに撤収した後であった。しばらく巡回してみたが、特に自分にとってめぼしいものには出会えず、企業ブースのある4階へ向かった。

音泉ブースでは小山力也サイン会が始まる直前とあって、異様な熱気が漂っていた。整理券の配布はとっくに終了していたため、脇から眺めるしかなかった。だが、見物客の数もすさまじく、警備員が局地的に投入され、通路で立ち止まる事を厳しく禁じたため、サインをもらう人と購入客以外は近づけない状態になった。そんな中、隣のバンダイビジュアルブースでは、同時間帯に行われていた鹿野優以のイベントが先に終了し、PVを流すだけになった。PVを見ていると思われる客の大半は、音泉ブースの力也サイン会を見ていたようである。長時間見物してるわけにはいかず、ハルヒのコンピ研部長SOS観察日誌を買ったり、適当に回っていたら、小山力也サイン会は終了寸前になっていた。最後の方でサインしてもらっていた女性は、ブースを離れた後、感極まって座り込んで泣きはじめ、心配したスタッフが詰め寄る場面もあった。30分後、今度は柚木涼香によるサイン会が開かれ、こちらも大盛況であった。さて、二人の直接の絡みは舞台裏ではあったのやら。サイン会には参加できなかったとはいえ、生で力也・柚木を見られたのは感動ではあった。

  • 3日目

明け方近くまでカタログチェックをして、ろくに睡眠も取れない状況でお昼前に到着。アベトンボと待ち合わせのため、有明駅で降りると、話題のハルヒトラックが止まっていた。あわててカメラを準備したが、間に合わず行ってしまった。アベトンボと合流後、会場入り。東地区と西地区を行ったり来たりして、買えなかった同人誌もあったが、目を付けていたものはしっかりと入手できたし、思わぬ掘り出し物もあったりして、それなりに面白かった。企業ブースにも、ちょっと寄ってみたが、トライネットブースの前を通りがかったときに、ちょうど小林ゆうが握手会の為にブース内に入場しかけた時と重なり、真後ろを通っていき間近で見られたのはラッキーであった。ヲタ集団がぎっしりとひしめく中で、一筋の光明が差した様に見えた。15時半にはビッグサイトを後にしたので、米澤嘉博・前代表を偲ぶ黙祷には参加できなかったが、心の中で祈った。こうして、自分のC71は終了した。

米澤・前代表が10月にご逝去されてから約3ヶ月弱。新体制になってから初めてのコミケであったが、表面的には今までと変わらず運営は行われていたようで、とりあえずは一安心。これからも、大きく変わることなく続いてほしいものである。それにしても、自分がコミケに初参加したときは、何が何だかさっぱりわからず、1冊も買わずに会場を後にした日もあった。あれから数年、参加するたびに、購入する同人誌の数も濃さも、着実に深みにはまっている気がする。このイベントのおかげで知り合った方もいるし、このイベントをきっかけとして、開催時期に定期的に上京される方もいるので、その度に、オフ会にも参加させていただき、楽しいひとときを過ごさせてもらっている。そう言う意味でも、自分の中でコミックマーケットというイベントはなくてはならないイベントになった。改めて、ここまでこの大イベントを支えてきた米澤嘉博氏に敬意を表すと共に、冥福を祈りたいと思う。

今回、ビッグサイトへの交通手段として、初めて、豊洲からゆりかもめを使ってみた。3月に延長開業したが、8月のC70の際には、それまでと同じくりんかい線を使ったのだ。国際展示場正門−新橋間では混雑しているが、豊洲方面は本当に空いている。有楽町へ移動する場合、ショートカットが可能かつ、列車の本数が多い、さらに、今まで使っていたルートと大して所要時間に差が見られなかった為、往復共に、極めて快適に利用することができた。次回以降もこのルートを使いたいと思った。



閉会時間間近



えっと、今日は本当に大晦日なんだよね?大晦日コミケをやっても実感があまりない。なんか、まだ12月30日という感じがする。自宅に帰って年越しそばを食べて、ちょっと実感した程度。ドラえもんは、スタジオパートが、とてもじゃないが画面を正視できなかった。本編だけ見せろという視聴者は、今のテレビ朝日には不要ですか、そうですか。この変わり果てたドラえもん*1を含めて、2006年は地上波に完全に失望した年だった。当たり前のことではあるが、地上波において番組の質を決めるのは内容の善し悪しでも視聴者が満足するか否かではない。視聴率なのだ。良くも悪くも現状においては視聴率が全て。テレビ局は視聴者を満足させるために番組を流すのではない。視聴率を取って自社の利益を上げるために番組を流すのだ。これはNHKでも変わらない。DJ OZMAの全裸ダンサー疑惑でも、視聴率さえ瞬間的に上がる結果が出てれば、NHKは彼に感謝するだろう。苦情が何本来ようが屁でもない。それが今の地上波テレビ界。

今年の後半は、特に、深夜アニメ以外の番組をほとんど見なくなっていた。深夜アニメなんてなかったら地上波の受信できないテレビがなくても十分生きていけるね。CSだけで十分。ニュースはネットや紙媒体で十分に補完可能。ニュース番組も見る必要がなくなりつつある。実際問題、話題になった番組のシーンなんて、YouTube等で後から補完できてしまうのが現状だし。地上波デジタルも現時点では移行する予定すらなし。2011年まで粘る予定。こんな偏屈人間が一人地上波を見なくなったところで、テレビ局にとっては痛くもかゆくもないだろ。視聴率の対象世帯でもないからな。



それでは良いお年を。

*1:本編は除く。原作準拠の本編が残された唯一の良心