「のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜」感想
えー、このエントリで「お金を払ってまで劇場に行く気がない」と書いておきながら、結局、観に行ってしまった。というのも、たまたま近くの映画館が1000円均一デーだったから。このことに気づいていなかったら、おそらく観に行っていなかっただろう。土曜日の「のび太の恐竜2006」2時間もかけた映画宣伝放送で昨日の午前中の時点ですら、観に行く気0だったし。ああそうですよ、金を落とした時点で負けですよ。
- 良かった点
- 原作では唐突すぎたドラミ登場までのいきさつをフォロー
- 美夜子さんが猫になる前に鼠になっていたのはなかなかのアレンジ
- 美夜子さんの設定を大胆に追加。個人的には許容範囲。
- しずちゃんのパンチラ合計3ヵ所。テレビ放映でカットされない事を望む。
- 今ひとつor悪かった点
- サブタイトルの「7人の魔法使い」は大袈裟
- ドラえもんとのび太の石像の恐怖感がもう一つ
- 2つに分かれた魔界歴程の設定があまり活かされていない
- 美夜子さんに化けたメドゥーサの行動が不明
- 主題歌が印象に残らない
- 相武紗季は問題外。「のび太の恐竜2006」の神木隆之介と同じく、肝心の場面で台無し。「あなた魔法が使える(↓)。悪魔と戦える(↓)。」セリフを絵に合わせることが精一杯で「あなた魔法使える?」すら言えなかったのか。
- その他
鑑賞し終えて、全体的に、藤子・F・不二雄の原作漫画で描写不足だった点をそれほど違和感なくフォローしてあったと感じた。これは脚本を書いた真保裕一の手腕なのか。この人はよく知らなかったのだが、ドラえもんという作品に対しては深く理解があるようだ。
というわけで、全然期待していなかった事もあるのか、意外と面白く見ることができた。まあ元の原作がしっかりしていた事もあるけど、少なくとも、「のび太の恐竜2006」よりは断然いいと思うし、鑑賞料金1000円の元は取るに値する内容だったと感じた。
むしろ映画本編以外の、自分が観に行く気が全く起こらなかった宣伝方法に対して、大いに問題を感じた。冒頭にも書いたが、近所の映画館が1000円均一デーやってなかったら観に行かなかっただろう。参考までに、相武紗季ファンの大ファンで藤子ファンでもなくドラえもんファンでもない弟は、見に行く予定は全くないらしい。このような人間がどれほど劇場に足を運ぶのか疑問である。