ぼくドラえもん10号

この号は本誌はともかく未収録作品だけで購入する価値は十分にあると思う。

・「お返しハンド」
前号に収録されていた「けんかマシン」との対比が面白い。

・「グルメテーブルかけ」
映画には何回か登場しているのでご存じの方も多いかもしれないが、短編作品は実は未収録だった。珍しくのび太のママの母が登場のも要チェック。心に残ったのはドラのセリフ「おなかがすいて、死にそうだよお。」

・「サウンドカメラ」(原題:「サウンドバカチョン」)
日本テレビドラえもん研究サイトとして有名なドラちゃんのおへやおおはたさん私のドラえもんBEST10で挙げている話。ようやく読む事ができた。キャンプでスネ夫の小便の交じったご飯を知らずに食べてしまったしずちゃんの怒りっぷりが凄まじい。さすがに原題での収録は無理だったか。

・「夢中機を探せ」
サブタイトルの道具が最後まで登場しないという珍しい話。以前、ドラえ本でドラえもんがジャンケンでチョキを出している話として取り上げられていたが、今回収録されたのは再録時のジャンケンカード版。


しかしまあ、ぼくドラえもんの発売直後のレビューを見てみると、本誌にのみ触れていて、未収録作品の感想があまり見られないのはかなり悲しいかも。一部で単行本で出さずに小出ししているのがセコいという声もあるが、とりあえず、今まで国会図書館まで行ってコピーしないと読めなかった作品を手軽に読む事ができるという事実は素直に喜ぼうと思う。