ぼくドラえもん売り切れ続出、転売目的も。藤子不二雄Aランドは?

発売日の時点では書店に山積みになっていたぼくドラえもんがあちこちで売り切れ続出だそうで、はっきりいって驚いている。発売前の小学館の事前PRはすごかったし、ネット上で見る限り、藤子ファンの間でも発売日へ向けて期待は高まる一方だったと思う。そういう熱心なファンは発売日に購入していると思うので、翌日以降に書店へ向かった人は、長年遠ざかっていた人とか、仕事が忙しくてプライベートな出来事をあまり知らなかった人とかそのような人たちなのだろうか。改めて、この国においてドラえもんというキャラクターがいかに人々の間に根付いているかを思い知らされた。ただ、売り切れ続出で懸念された事が早くも起こっている。ネットオークションによる転売だ。中には「数件回って数冊手に入れました。何冊かお譲りします。」というような、最初から転売目的で買っている悪質な例も見られるのがあまりにも悲しい。大人だけのドラえもんオールナイトチケット発売の時も問題になったが、お前は本当にドラえもんを愛しているのかと。また、ぼくドラえもんで喜んでいるのはかつてファンであった20代以上の大人であって、ネット上で見る限り、小学生、中学生はドラえもんサイトですらほとんどこの雑誌の話題に触れていない。今回、久しぶりにドラえもんに再会したかつてのファンには、今、ドラえもんが置かれている悲しい現状を知ってほしい。

具体的には、原作漫画の本当の良さを知るファンの高齢化と、子供のドラえもん離れの低年齢化である。これは、アニメのドラえもんが近年ますます幼稚化していることも原因の一つかもしれない。さらに、藤子・F・不二雄没後も単行本の書き換えが行われているため、単行本を買っても作者が描いたものを100%読めることは過去のことになった。熱心な藤子ファンは国会図書館に足を運んで単行本未収録作品や単行本で加筆・書き換えられた作品を調べに行ったりもする。国会図書館は藤子ファンの聖地となっていた。アニメのドラえもんの評価がそのまま原作漫画を含めたドラえもん全体の評価になってしまっている。ドラえもんを卒業して大人になったふりをしている大人になりきれない子供のなんと多いことか。また、長年の苦労を経て復刊された藤子不二雄Aランドは一番買ってもらいたい層である肝心の子供達からはそっぽを向かれている。小学生、中学生の中にも、原作漫画を読んで藤子漫画の本当の良さに気づいてくれた方々はいるにはいる。ただし、彼らが主に求めているのは本屋で気軽に買える藤子不二雄Aランドではなく、古本屋で1冊1000円以上する絶版となった藤子漫画である。一度、この問題を大手藤子ファンサイトの掲示板で投げた事がある。よろしかったらみていただきたい。

セブンイレブンのドラえもんフェアドラえもんヒット曲集CDを大人買いしてきた。以前バイトしていた行きつけのセブンイレブンでは既に売り切れていた。2件目で見つけたので、思い切って初めて大人買いをした。なんか上に書いてある事と一部矛盾しているかもしれないが、ダブっても転売する気は全くない事は書いておく。ていうか、わざわざこの箱では全種類そろいませんと書いてあるし。



一度に全部開封すると楽しみがなくなるので、とりあえず2つだけ開封した。ドラえもん音頭青空っていいなが入っていた。


その後、売り切れ続出だった創刊号は再販されたが、今度は作りすぎたようで、どこの書店にも在庫山積みという悲しい状態になっている。
(2004.6.13追記)