出会いと別れ すごい 偶然

今週は長年つきあっていた者たちとの別れが集中した。

さようならニュースステーション久米宏、18年半お疲れ様でした。初めて見たのは記憶にない。意識してみるようになったのは1991年、朝日新聞編集委員だった小林さんが亡くなった前後からである。世間では色々といわれているけど、自分はこの番組が好きだった。3代目スポーツキャスターの飯村真一はいまやテレビ朝日の朝の顔になった。「淡々(たんたん)と」を「淡々(あわあわ)と」と読んでしまって週刊誌ネタになったのも今は昔である。川平慈英に徐々に洗脳されていく5代目スポーツキャスター・角澤照治アナウンサーがおかしかった。

さようなら、カレイドスター。平日の夕方に放送されていた頃は一回も見た事がなかった。初めて見たのはいつだろう。意識してみるようになったのは今年に入ってからである。1クールで終わったり、中途半端で消化不良なまま終わるアニメが増加する中で、約4クール、破綻することなく大団円を迎えた。第3クールを主人公の挫折に丸々当てたのも今にして思えば些細な事である。ラストには予想通り第2クールOP米倉千尋の「約束の場所へ」がかかる。OVAが残っているけど、とりあえず佐藤順一監督とスタッフには最高の感動を与えてくれた事に対して感謝をしたい。こういう作品こそ後世に語り継ぐべきであり、こういう作品こそもっと評価されるべきなのだ。数年に1本の2時間作品もいいのかもしれないが、毎週毎週30分ずつ放映されて最後に大きな感動が待っているのも悪くない・・・はずなんだよ。
全話DVDで揃えたいところだが、12万以上かかってしまう。ライナーノーツや特典はなくてもいいから、4話収録3,990円程度の廉価版をぜひ出してください!!(T_T)

さようなら、超機動放送アニゲマスター。おたっきい佐々木、6年と半年の間お疲れ様でした。今はとりあえず休んでください。夕方にやっていた第1回からほぼ聴いていたと思う。初期の頃は駄目なアニメを決めるダニメ大賞とか、文化放送でオンエアされているにもかかわらずニッポン放送アナウンサー荘口彰久をゲストに呼んだりと破天荒な番組ではあった。しかし、ここ1、2年は業界からの見えない圧力に遠慮したのか、おたっきい佐々木がメイリッシュの社長に就任したためか、かつての勢いがなくなっていたのは誰の目にも明らかだった。先日、自分の部屋を整理していたら1999年7月25日深夜にニッポン放送でオンエアされた「ニッポン放送荘口彰久文化放送おたっきい佐々木のアニゲパラダイス」の録音テープが出てきた。久しぶりに聴いたら、冒頭から荘口が「1800円返せ!映画館初日にもかかわらずガラガラだったよ。」と高畑勲監督の「ホーホケキョ となりの山田くん」をバッサリ。ラストは当時のガイナックス脱税事件を皮肉った「夢の中へ」の替え歌を二人で熱唱。こんな番組もう2度と聴けないだろう。1998年頃のダニメ大賞特集の最後でおたっきい佐々木はアニメ業界に対してこう言った。
「もっと真面目に作ってください」
新世紀エヴァンゲリオンのヒットを受けて、アニメが乱発していた頃である。作画の崩れの目立つアニメが問題化し始めた時期であった。あれから数年、現在のアニメ業界は改善されるどころかますますひどくなっている。

さようなら、いかりや長介。物心ついた頃には「8時だヨ!全員集合」を見ていた。今晩はTBSが追悼特番をやる模様。思いっきり笑いたいと思う。

以上に挙げた者は、いつの間にか出会っていて、いつの間にか心の中にいた。そう、出会いは全て偶然だったのだ。でも、別れはいつの間にかではなく、はっきりと現れる。出会いは偶然といつの間にか、別れははっきりと。これからも、出会いと別れを大切にしたい。