HDDレコーダーのバックアップはこまめに行うべし

それは突然やってくる。そろそろ起きやしないだろうかと恐れはしていたのだが・・・。

日付が8月22日に変わった直後に"それ"はおこった。東芝製HDD&DVDレコーダーRD-XS57の録画可能のこり時間はSPモードで20時間を切っていた。通常、20時間を切らないか位には残す番組をDVD-Rに焼いたり、不要な番組を消したりしていた。ところが、今回はコミケ疲れ他諸々の事情が重なり、番組を溜め続けた結果、残り時間が18時間台に突入していた。

いつも通り、残す番組をDVD-Rに焼き、HDDから消去しようとしたその時である。RD本体から「ピーピー」という音が鳴り、画面には「予期せぬエラーが発生しました」とのメッセージが表示された。嫌な予感がしたので、見るナビを表示させたところ、消去しようとした番組は残ったままであった。再び消去操作を行おうとしたところ、同様のメッセージがまた出てしまった。一度電源を入れ直してみた所、「ディスクに問題があり、再生以外できません(HDD)」というメッセージが表示され、HDDから消去するメニューが消滅し、消すことができなくなってしまった。録るナビを見てみると、録画予約時間横の番組名も消えていた。すぐにネットで対処方法を調べ、とりあえず、DVDに焼く事を試みるが、編集ナビから選ぼうとすると「書き込み禁止」と表示され、焼けなかった。VirtualRDでPCに転送しようとしたが、エラーが出て、転送できず。録画番組の放送開始時刻が迫っていたため、急遽S-VHSデッキの録画に切り替えた。

翌朝、RDの電源を入れると、「ディスクに問題があり、再生以外できません(HDD)」とのメッセージが毎回出る。やはり、HDD全体を初期化するしかないようである。引き続きネットで情報を調べてみると、残り時間が少なくなると、この症状が出る可能性が高いようだ。また、RDにはデフラグ機能が無いため、何回も録画消去を繰り返しているうちに断片化が相当進んでいたのかもしれない。デフラグ機能のないRDは、定期的に初期化を行った方が良いそうだ。とはいえ、連日、数番組を録画しては視聴を繰り返している為、なかなか実行できずにいた。それが裏目になった形である。溜めてる番組を全て見てから消そうとすると、何日も先になってしまうのが目に見える状態のため、思い切って2週間以上溜めてる作品の視聴は諦め、1週間前から未視聴の状態だった作品のみ消化を行った。

そして、いよいよHDD初期化を実行する。初期化には、番組表とライブラリを保持したままの初期化と、完全に初期化の2種類があるが、前者を実行しようとすると、エラーになったため、後者を選んだ。誤作動防止のための確認メッセージが出た後、初期化を実行。

こうして、HDDに残っていた210以上の番組は一瞬にして消去された。

7月スタートの番組は相当数がDVD-Rに残す前に消えた。精神的には相当なダメージを受けた・・・・・・と思いきや、意外な事に清々しい気分である。

考えたくてもあえて考えなかったこと、「焼いたDVD-Rをいつ見るのか」を真摯に考えた場合、手元には既に数百枚のDVD-Rがある。未視聴のまま焼いただけのDVD-Rも相当数含まれている。それを見つめてみると、HDDから消えた番組に関して、悔しさという感情が自分でも不思議なほどに湧き出てこなかった。むしろ、これを機会に、録画だけは続けていても全く見ていなかった番組に対して「録画を含めて切る」という行為を実行しようと思う。相当スリムになるし、HDDに対してもW録の減少で負担が減るはずである。

今まではかなりどうでもいい番組までDVD-Rに焼いていたが、今後は残す番組に関しても基準を厳しくしていこうと思う。それ以前にDVD-Rの所持枚数もやばいからなあ・・・・・・。購入したDVDも一度も見ていないものが結構あるし・・・。