わさドラ 第2話「のろのろ じたばた」「のび太のお嫁さん」
リニューアルドラえもんの第1回目が放送されてから、藤子・ドラえもんファンサイトの掲示板は久しぶりに大にぎわいを見せた。放送直後は書き逃げに近い書き込みが多数見られたが、2、3日経つと、まともな書き込みが増えていった。1週間は早いもので、第2回目が放送された。通常放送としては今日が初めてである。今回も、OP内で、サブタイトル及びキャストが表示された。結局、EDなしが正式のようだ。ずっとEDなしで行くのかはわからないけど。
・「のろのろ じたばた」
比較的初期の話が選ばれた。「焼き芋は食べる前におならをする」の迷セリフも健在。やっぱり、ドラえもんは顔の表情や体の妙な動きではなく、セリフ回しで笑わせる作品であることを感じた。水田わさびが早口で喋るシーンが多かったが、あのような早口は、ここ数年の大山のぶ代には無理であった。まさに、若返った事を実感させた。のび太がスローテンポで喋るシーンでは、大原めぐみにはまだ少々荷が重いと感じた。先週の「思い出せ!あの日の感動」に引き続き、原作とは道具名が変更されたが、飲み薬関係は全てNGになってしまった。テレビ朝日の深夜アニメは他の局の深夜アニメより規制が緩いようだが、ドラえもんに関しては、どうにもならないようだ。まあ、道具そのものの効果は変わってないからいいんだけど、大山ドラ末期のオリジナル話で道具名に苦労していたように、今回も、道具名の命名には苦労しそうである。
・「ドラえもんミニシアター」
Aパート終了後、唐突に始まった。唐突に始まったので、頭の切り替えが終わる頃にストーリーが終わってしまった。後からビデオで見返して、ようやく理解した。原作「さよならハンカチ」は2ページしかなく、ぼくドラえもんの付録でようやく日の目を見ることになった作品である。例えば、EDを付けたとして、サザエさんのEDみたいに、EDの中で進めるというのはどうだろう。同じアニメを何週も流す可能性が大きくなってしまうけど。
・「のび太のおよめさん」
原作を最近読んでいないかったので、ちょっとストーリーを忘れかけていたが、冒頭の学校のシーンはアニメオリジナルだったようだ。そういえば、原作はのび太の誕生日絡みの話だった。今は4月なので、誕生日関係のエピソードはカットされた。まあ、オリジナル部分が融合していたからたいした問題ではないだろう。また、ドラえもんとママが絡むシーンがあったが、きわめて自然だった。大山ドラ末期のドラえもんは、のび太のパパとママに対して、ですます調で話しかけていて、非常によそよそしさを感じていた。わさドラにおける、ドラえもんとママの関係は、今回のような描かれ方でいいと思う。
まあ、まだ2回目なので、大きな判断は避けるけど、個人的には上々の滑り出しだと思う。この調子でやっていけばいいね。ただ、番組構成は何とかしてほしいなあ。急に変えることは無理だろうから、7月か10月あたりに変更を求む。やっぱりEDはあった方がいい。
来週は、前後編で「どくさいスイッチ」を放送するが、アニメ誌によると、脚本を執筆するのが高橋ナツコ大先生らしい。ぴちぴちピッチでは天然電波脚本、通称「超脚本」を書く人物として名を馳せたが、先週のドラえもんでは個性を出していなかったので、来週が楽しみでもあり、不安でもある。
ところで、こんなニュースが入ってきた。
「コラーたけしー!」“母ちゃんパワー”全開で
「ドラえもん」ジャイアンの母役に竹内都子(中日スポーツ)
恐れていたタレントの起用が。ただ、話題性を狙うにしては微妙以前のセレクトだし。過去にアフレコ経験とのことだが、実際に聞いてみるまで何とも言えないな。ピンクの電話と言えば相方の声が強烈すぎて、この方の声はちょっと記憶にないんだよね。